プロセスシステム⼯学分科会
新着情報
概要・活動内容
⽇本学術振興会プロセスシステム⼯学第143委員会は、化学プロセスや化学プラントの計画・設計・運転・管理に係るプロセスシステム⼯学分野の研究者・技術者が、産学の壁を越えて互いに協⼒しながら学術研究を進めていくことを⽬的に、昭和51年6⽉に発⾜しました。発⾜以来40年、本委員会はプロセスシステム⼯学分野における産学連携体制の充実・発展に努めるとともに、我が国における同分野の学術研究を先導し、国際的にもその推進に⼤きく貢献してきましたが、期間満了⽇である2022年3⽉31⽇をもって学振の委員会としての活動を終了することとなりました。これを受けて、50年近い歴史がある産学連携によるプロセスシステム⼯学(PSE)研究の場を今後も継続するため、化学⼯学会SIS部会にプロセスシステム⼯学分科会(PSE委員会)を新規に設⽴いたしました。
活動内容
プロセスシステム⼯学は、化学プロセスをより合理的に計画・設計・運転・管理することを⽬的に、対象を深く分析し、化学、物理から電気、機械を含むさまざまな科学分野、⼯学分野の知識を統合してモデル化し、数理⼯学や計測・制御⼯学、情報通信技術の知識を利⽤して発展してきました。現在、その対象は化学プロセスにとどまらず、分⼦領域から地球環境・エネルギー・資源問題まで拡⼤しています。また、化学プロセスにおいても、個々の機器の定常最適化からプロセス全体の動的最適化、⾼機能製品開発と密接につながる少量多品種⽣産のための体系化まで、その対象を拡⼤してきました。このような状況において、プロセスシステム⼯学には、より対象に深く⼊り込んだ研究の推進や現実規模の問題の解決、不確実性の⼤きな問題に適⽤可能な⼿法の開発、ネットワークでつながった広範囲なシステムにまで境界を広げた問題に適⽤可能な⼿法の開発・展開が要求されてきています。
そこで本委員会は、プロセスシステム⼯学に関する⼤学研究者と企業技術者の共同研究を⽀援し、この分野の実学の推進に⼤きく寄与するため、以下の項⽬を中⼼に活動を進めます。
- プロセス技術者や計測・制御技術者が持つ現実的な問題の把握とその解決のための研究
- プロセス産業における製品と製造の統合的開発に関わる研究
- 環境・エネルギー・資源問題の解決に向けた研究
- 情報通信技術を活⽤した⽣産システムの⾼度化に関わる研究
- 隣接分野および異分野研究者・技術者との交流の推進
プロセスシステム⼯学の対象が拡⼤するにつれ、分⼦レベルから反応、流体、プロセス、情報システム、そして地球環境や社会システムまでの様々なモデル化技術や、モデルに基づいたシミュレーション技術が必要になります。これらのモデリングには、化学⼯学や計測・制御⼯学以外にも様々な分野の研究者や技術者の知識が不可⽋です。そこで、近隣の分野や異分野の研究者を研究会に積極的に招聘するとともに、共同研究の可能性を検討し、プロセスシステム⼯学の発展に努めます。
2024年度の研究会は以下の⽇程で予定しております。
- 2024年5⽉17日・18日:2024年度 第1回研究会
- 2024年7月26日:2024年度 第2回研究会
役員・歴代分科会⻑
分科会⻑ | ⼭下 善之(東京農⼯⼤学) |
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庶務幹事 | 武⽥ 和宏(静岡⼤学) |
幹事 | 10名程度 |
監事 | 外輪 健⼀郎(京都⼤学) |
歴代分科会⻑
2021年3⽉〜 | ⼭下 善之(東京農⼯⼤学) |
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事務局
ご興味をお持ちの方、ご意見、ご質問のある方は、以下までご連絡ください。
PSE分科会
静岡⼤学 ⼯学部 化学バイオ⼯学科
武⽥ 和宏
admin@psec.jp