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部会⻑ご挨拶・活動方針

システム・情報・シミュレーション部会(SIS部会)は、工学・実務における思考過程を明確に記述する方法論、大量の雑多な情報から意思決定に有用な情報を抽出する技術、合理的な意思決定を支援する仕組みの研究および開発、さらに、これらを次世代へ受け継いでいくための教育法の研究および実践に取り組んできました。

現在、本部会に設置されている、プラントオペレーション分科会、ダイナミックプロセス応用分科会、情報技術教育分科会、システム医薬分科会、プロセスシステム工学分科会、の5つの分科会において、システム技術・情報技術・シミュレーション技術、そして化学工学のさらなる深化と発展に貢献すべく、産官学の会員が緊密に連携しながら活動しています。

我が国の化学産業がその国際競争力を高めていくために、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)やプロセス・インフォマティクス(PI)が注目されています。デジタル・トランスフォーメーション(DX)実現のためにも、構造化されたデータだけでなく、構造化されていないデータも含めて、その活用が重要であることは間違いありません。しかし、困難な課題を解決するためには、データだけではなく、ドメイン知識、まさに化学工学の知識が必要になります。知識とデータを統合して活用していくことが大切であり、そのための方法論を確立していくことも、本部会の使命であると考えています。

第3次人工知能ブームのなか、大規模言語モデルに基づく対話型AI(より広くは生成型AI)が登場し、知的活動のあり方を根底から変えようとしています。我々も、組織としても個人としても、急速に変貌を遂げるAIとの関わり方を考えていかなければなりません。そのような社会情勢の中で、本部会が果たすべき役割の大きさを認識し、研究開発や技術開発、そして人材育成に積極的に貢献していきたいと考えています。

システム・情報・シミュレーション部会では、分科会を中心に、これからも様々な活動に取り組んでいきます。多くの方々に本部会の活動を知っていただき、その一員として活躍していただけることを願っています。

システム・情報・シミュレーション部会
令和4~5年度 部会長 加納 学